『おきゃんでない荻野目洋子』というのが、私のGigiに対する第一印象だった。この香港盤ニュー・アルバムのオマケVCDに収録されている「一年之計」のビデオ・クリップを見て、この印象はさらに強くなった。2人の女性ダンサーを従えて踊る彼女は、(振り付けのせいもあるが)今ひとつメリハリに欠ける感じだ。逆にきちんとメリハリを付けて踊ったら、アイドル歌手だった頃の荻野目洋子のイメージそのものだと思う。しかし、清楚な容姿とは裏腹に、映画「君といた永遠(とき)」では、金城武を相手にベッドシーンまで演じている(ただし、ヌードではない)。だから、表題曲「花火」のモノクロ・クリップでの彼女の表情が、嶋村かおり(脱線するが、 彼女はヌード写真集を出し過ぎて、女優としてステイタスを築き損ねたと思う)に似ていると思ったのは、あながち不適切ではないだろう。そんな彼女の歌声は、歌手としては平凡過ぎて、視覚的な要素を伴わないと聞いてみたいと思わないかもしれない。
続きを読む



昨年の傑作シングル“Doesn’t Really Matter”のおかげで、否が応でも期待してしまう新曲は、真っ昼間から桜吹雪の下で聞いてもOKな軽快なナンバー(もう遅いか!)。まもなくドロップされる同名アルバムからの先行シングル・カットです。またしても一聴して気に入ってしまいました。