今世紀最後に見た映画がコレです。平日の真昼間から立ち見が出る盛況振りでした。まだ封切られたばかりなので、ストーリーには触れませんが、どこまでも救いようのない薄幸の女性”セルマ”を、ビョークが見事に演じ切っています。確かに感動作品ではありますが、とても後味の苦い作品でした。カトリーヌ・ドヌーブが共演しているせいでしょうか、セルマが現実の重圧に耐えられなくなると入り込む空想のシーンではミュージカルが繰り広げられ、思わず「シェルブールの雨傘」を連想してしまいました。また、辛い事があると、強がって笑みを浮かべて見せても、振り返った後姿に言い知れぬ悲しみを滲ませる演技には、変な喩えかもしれませんが、市原悦子を思い浮かべてしまいました。
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