初掲載日=2002年4月24日
ソニーの「サイバーショット」のCMに「プライベート・アイズ」が起用されて人気が再燃した洋楽史上最強のデュオの来日公演に行ってきました。(4月20日 東京国際フォーラム ホールA)
CM効果は絶大だったようで、五千人クラスの会場がほぼ満席でした。さらにそれを裏付ける事実として、「プライベート・アイズ」での手拍子は凄まじかったです。鼓膜が破れるかと思うほどでした。これからはソニーに足向けて寝れませんね。
しかも、最新ベスト盤から17曲中14曲もやってくれたんですから、俄かファンでもこれ1枚聞いていれば十分楽しめたはずです。これぞ正にGreatest Hits Live と呼ぶに相応しい選曲でした。(曲目は下記の通りです)
どういうことかというと、構造上の欠陥です。都庁の跡地に建てられた比較的新しいホールなのですが、その名の通り基本的には会議場なのです。一応多目的に使えるように、音響設備等にも相応の配慮がされているそうですが、エンタテインメントには不向きです。どんなに洒落た外観の建物でも、これでは心置きなく楽しめません。UDOが追加公演と称して後からチケットを売り出した渋公の方がまだマシです。
タダでさえ外タレには日本人は大人しいというイメージが定着しているのに、止むを得ず大人しく座っているんだという事情が伝わっていなかったら、ますます印象を悪くするだけです。日程的に都合がつけば、11年前と同じ神奈川県民ホールで見たかったです。
まあ、会場に難ありでも、これだけ次々にヒット曲をやられたら我慢できちゃいますね。何しろ18曲中15曲が全米トップ30ヒット!しかもPaul Young のカバー・ヒットも加算すると、ナンバー・ワン・ヒットは計7曲ですよ。ただ、“Every Time You Go Away”に関しては、ちょっと悔しかったのでしょうか。前説でダリルが言った一言 “Here's the ORIGINAL!”、皆さんならどう訳しますか?私には『こっちがオリジナルだよ!』って感じに聞こえました。
しかし、この日のベスト・トラックは、今のところ最新オリジナル・アルバムである「マリゴールド・スカイ」の収録曲“Want To”でした。アルバムはスキが無さ過ぎて馴染めなかったので、ダイナミズム溢れる演奏で曲そのものが水を得た魚のように活き活きと響いてきたのには、正直に言って予想外の嬉しい驚きでした。
続いて演奏された新曲も、このデュオはまだまだイケルぞ!と思わせるのに十分な説得力を感じました。まだ誰も聞いたことの無い、秋に出す予定のニュー・アルバム(実際には越年)に収録するつもりの曲という前説でしたが、実は海外ではつい最近この曲を含むベスト盤が出ていることが分りました。来日公演情報を求めて検索していたら、FairgroundさんのサイトVoices of Wonder で知りました。凄いリサーチ力ですね!無断でそのオコボレに与ってる自分が情けない。(^_^;)
さて、来日メンバーはホール&オーツ以外にお馴染みの3人+お初が2人、計7人編成でした。お馴染みさんは・・・・
♪Tom “T-Bone” Wolk-Bass
♪Mike Braun-Drums
♪Charlie DeChant-Sax,Additional Keyboards,Percussion
新顔のキーボードとギターは・・・・ツアー・パンフの販売がなかったので、確認できていません。ご存知の方、情報を「コメント」へお寄せ下さい。
T-Boneは序盤に見せ場がちょこっと用意されていただけで、後半はCharlieとギターの人の聞かせ所満載の影に隠れてしまった感があります。“Say It Isn't So”のエンディングで「上を向いて歩こう」のメロディをベースで弾いたのですが、観客の反応が期待したほどではなかったのか、曲が終わってからもしつこく弾いていましたっけ(笑)。
とにかく、タイトで溌剌とした演奏のおかげで、どの曲も古臭さを感じさせませんでした。というか、“She's Gone”や“Sara Smile”では、もっと粘っこくやって欲しかったんですけどね。糸を引かない納豆のような食べ易さと言ったら、お分り頂けるでしょうか?
バンドの演奏が白熱してくるのとは対照的に、後半ダリルの声は擦れ気味になってきました。最初に気付いたのは、“One On One”の時でした。ファルセットで歌うタイトル・フレーズが弱々しかったり、途切れたりしたのです。“Wait For Me”や“Kiss On My List”でも、ファルセットが出し辛そうな歌い方でした。
特に前者では歌詞に則ってステージが徐々に暗くなって終わる演出が常なのですが、今回はヤケに早かったですね(苦笑)。ツアーも終盤になって、疲れがノドに溜まってきたのでしょう。余計に初日を見たかったという悔しさが強くなりました。
しかし、大半の観客はちっとも気にしていないようなノリでした。さすがにアンコールに入ると2階席も総立ち状態になりましたからね。それに声をカバーするかの如く、“I Can't Go For That”以降のダリルのステージ・アクションは一層激しくなって、私が見た過去2回のコンサートの比ではありませんでした。
初日や21日の公演よりも1曲多い18曲1時間50分は、最強のデュオの栄光をまざまざと見せ付けられた熱狂のライブでした。でも、17時開演だったんだから、あと2曲くらいオマケして欲しかった気もします。だって、丁度20曲でキリがいいじゃん!(^^ゞ
ソニーの「サイバーショット」のCMに「プライベート・アイズ」が起用されて人気が再燃した洋楽史上最強のデュオの来日公演に行ってきました。(4月20日 東京国際フォーラム ホールA)
CM効果は絶大だったようで、五千人クラスの会場がほぼ満席でした。さらにそれを裏付ける事実として、「プライベート・アイズ」での手拍子は凄まじかったです。鼓膜が破れるかと思うほどでした。これからはソニーに足向けて寝れませんね。
しかも、最新ベスト盤から17曲中14曲もやってくれたんですから、俄かファンでもこれ1枚聞いていれば十分楽しめたはずです。これぞ正にGreatest Hits Live と呼ぶに相応しい選曲でした。(曲目は下記の通りです)
- ≪ SONGS Performed on April 20
≫
- Adult Education from “Rock’n’Soul Part 1” 1983
- Method Of Modern Love from “Big Bam Boom” 1984
- Out Of Touch from “Big Bam Boom” 1984
- Say It Isn’t So from “Rock’n’Soul Part 1” 1983
- How Does It Feel To Be Back from “Voices” 1980
- Want To from “Marigold Sky” 1997
- Do It For Love NEW SONG from the album upcoming next year
- She’s Gone from “Abandoned Luncheonette” 1973
- One On One from “H2O” 1982
- Every Time You Go Away from “Voices” 1980
- Wait For Me from “X-Static” 1979
- Sara Smile from “Daryl Hall and John Oates” 1975
- I Can’t Go For That (No Can Do) from “Private Eyes” 1981
- Maneater from “H2O” 1982
【 encore 1 】
- Rich Girl from “Bigger Than Both Of Us” 1976
- You Make My Dreams from “Voices” 1980
【 encore 2 】
- Kiss On My List from “Voices” 1980
- Private Eyes from “Private Eyes” 1981
どういうことかというと、構造上の欠陥です。都庁の跡地に建てられた比較的新しいホールなのですが、その名の通り基本的には会議場なのです。一応多目的に使えるように、音響設備等にも相応の配慮がされているそうですが、エンタテインメントには不向きです。どんなに洒落た外観の建物でも、これでは心置きなく楽しめません。UDOが追加公演と称して後からチケットを売り出した渋公の方がまだマシです。
タダでさえ外タレには日本人は大人しいというイメージが定着しているのに、止むを得ず大人しく座っているんだという事情が伝わっていなかったら、ますます印象を悪くするだけです。日程的に都合がつけば、11年前と同じ神奈川県民ホールで見たかったです。
まあ、会場に難ありでも、これだけ次々にヒット曲をやられたら我慢できちゃいますね。何しろ18曲中15曲が全米トップ30ヒット!しかもPaul Young のカバー・ヒットも加算すると、ナンバー・ワン・ヒットは計7曲ですよ。ただ、“Every Time You Go Away”に関しては、ちょっと悔しかったのでしょうか。前説でダリルが言った一言 “Here's the ORIGINAL!”、皆さんならどう訳しますか?私には『こっちがオリジナルだよ!』って感じに聞こえました。
しかし、この日のベスト・トラックは、今のところ最新オリジナル・アルバムである「マリゴールド・スカイ」の収録曲“Want To”でした。アルバムはスキが無さ過ぎて馴染めなかったので、ダイナミズム溢れる演奏で曲そのものが水を得た魚のように活き活きと響いてきたのには、正直に言って予想外の嬉しい驚きでした。
続いて演奏された新曲も、このデュオはまだまだイケルぞ!と思わせるのに十分な説得力を感じました。まだ誰も聞いたことの無い、秋に出す予定のニュー・アルバム(実際には越年)に収録するつもりの曲という前説でしたが、実は海外ではつい最近この曲を含むベスト盤が出ていることが分りました。来日公演情報を求めて検索していたら、FairgroundさんのサイトVoices of Wonder で知りました。凄いリサーチ力ですね!無断でそのオコボレに与ってる自分が情けない。(^_^;)
さて、来日メンバーはホール&オーツ以外にお馴染みの3人+お初が2人、計7人編成でした。お馴染みさんは・・・・
♪Tom “T-Bone” Wolk-Bass
♪Mike Braun-Drums
♪Charlie DeChant-Sax,Additional Keyboards,Percussion
新顔のキーボードとギターは・・・・ツアー・パンフの販売がなかったので、確認できていません。ご存知の方、情報を「コメント」へお寄せ下さい。
T-Boneは序盤に見せ場がちょこっと用意されていただけで、後半はCharlieとギターの人の聞かせ所満載の影に隠れてしまった感があります。“Say It Isn't So”のエンディングで「上を向いて歩こう」のメロディをベースで弾いたのですが、観客の反応が期待したほどではなかったのか、曲が終わってからもしつこく弾いていましたっけ(笑)。
とにかく、タイトで溌剌とした演奏のおかげで、どの曲も古臭さを感じさせませんでした。というか、“She's Gone”や“Sara Smile”では、もっと粘っこくやって欲しかったんですけどね。糸を引かない納豆のような食べ易さと言ったら、お分り頂けるでしょうか?
バンドの演奏が白熱してくるのとは対照的に、後半ダリルの声は擦れ気味になってきました。最初に気付いたのは、“One On One”の時でした。ファルセットで歌うタイトル・フレーズが弱々しかったり、途切れたりしたのです。“Wait For Me”や“Kiss On My List”でも、ファルセットが出し辛そうな歌い方でした。
特に前者では歌詞に則ってステージが徐々に暗くなって終わる演出が常なのですが、今回はヤケに早かったですね(苦笑)。ツアーも終盤になって、疲れがノドに溜まってきたのでしょう。余計に初日を見たかったという悔しさが強くなりました。
しかし、大半の観客はちっとも気にしていないようなノリでした。さすがにアンコールに入ると2階席も総立ち状態になりましたからね。それに声をカバーするかの如く、“I Can't Go For That”以降のダリルのステージ・アクションは一層激しくなって、私が見た過去2回のコンサートの比ではありませんでした。
初日や21日の公演よりも1曲多い18曲1時間50分は、最強のデュオの栄光をまざまざと見せ付けられた熱狂のライブでした。でも、17時開演だったんだから、あと2曲くらいオマケして欲しかった気もします。だって、丁度20曲でキリがいいじゃん!(^^ゞ



コメント