≪ Top 40 "Original" ALBUMs ≫
  1. The Gunman And The Other Stories ― Prefab Sprout
  2. With My Pleasure (マイ・プレジャー) ― 谷村有美
  3. Summer Breeze ― 原田知世
  4. All For You ― Janet Jackson
  5. 地球的病気 ― The d.e.p
  6. Faye Wong (光の翼) ― 王菲 (Faye Wong)
  7. Suddenly, This Summer ― 梁詠琪 (Gigi Leung)
  8. Perfect Crime ― 倉木麻衣
  9. Distance ― 宇多田ヒカル
  10. Songs From The West Coast ― Elton John
  11. The Greatest Hits ― Love Psychedelico
  12. Rockin' The Suburbs ― Ben Folds
  13. gaining through losing ― 平井 堅
  14. transition ― 山崎まさよし
  15. Wonder Of Love (愛の奇蹟) ― Keiko Lee
  16. Air Bleu (青の余白) ― 高木綾子
  17. genuine ― Fayray
  18. Reveal ― R.E.M.
  19. Five Fragrance ― 伍芳 (Wu Fang)
  20. The Song Of Kouprey ― KenaF
  21. ボナペティ! (Bon Appetit) ― 竹内まりや
  22. White Lilies Island ― Natalie Imbruglia
  23. Deep Forest ― Do As Infinity
  24. Topics ― My Little Lover
  25. 花火 ― 梁詠琪 (Gigi Leung)
  26. Britney ― Britney Spears
  27. Invincible ― Michael Jackson
  28. Turn It Out ― Soulive
  29. Live For You ― Rachael Lampa
  30. A Capella Tour ― Todd Rundgren
  31. 夏服 ― aiko
  32. Hot Shot Ⅱ ― Beta Band
  33. Angel In The Dark ― Laura Nyro
  34. Just A Girl ― Bonnie Pink
  35. Vespertine ― Björk
  36. EXPO EXPO ― m-flo
  37. Gotta Tell You ― Samantha Mumba
  38. all about chemistry ― Semisonic
  39. 2nd Album ― Chakra'ca
  40. 一不小心 ― 張楽悦 (Nicola Cheung)

とうとう今回は絞り切れずにTOP40になってしまいました。こうなるとランクインしなかったアルバムの方が少ないかもしれません。まあ、『全米トップ40』の熱心なリスナーだったせいか、私的にはこの方が収まりがイイ感じがしています。なお、3位以下で「営業日誌」で紹介済みのものは、コメントを割愛させて頂きます。悪しからず。

大雑把に言ってほぼ4年振りのアルバムがワン・ツー・フィニッシュを決めた形になりましたが、特設コーナーで全曲紹介までしていた谷村有美が2位という結果は予想外だったでしょうか?ちなみに、4年前は谷村が6位、プリファブが9位でしたから、借りは返した形なのかな?

1位に関しては、結構発売されていることを知らない方が多くて、日本での発売元ビクターエンタテインメントは何やってんだ~ァ!と、怒りや長介です(爆・・・・久々にドリフを見たせいです(^^ゞ)。しかも、前作を絶賛するレビューはよく見かけたのに、今作の事前情報で明らかになった諸変化から類推したような冴えない(ハッキリ言ってしまえば、ネガティブな)意見もあって、ヒネクレ者の私は独りムキになって絶賛した結果、今回も谷村にはガンマン(笑・・・・=我慢)してもらうことにしました。93年以前のチャートを失ってしまった現在では確証がないのですが、2位とは言え気持ち的には7thアルバム「愛する人へ」以来のナンバー・ワン級の出来映えです。

さて、暮れにDVDエディションまで発売されたJanetは、なぜかシングルの紹介しかしていませんでした。しかも、あれだけシングルを絶賛していたのに、SONGチャートから外しちゃいました。一部に「手抜き」とまで酷評する人もいたので、抗議の意味も込めてアルバムとして評価することにターゲットを絞ったからです。

確かに、前作との比較において、サウンド面の軽さや歌われているテーマの浅さは認めます。それでもなお、私的には「ハッピー度」が増した分、聞きやすい印象があります。DVDエディションは、baby-makingソングを外したクリーン・バージョンなので、一層爽快感が増した感じです。

倉木と宇多田は、私的には「スガシカオと山崎まさよし」的位置付けで見ているので、どうしてもVIDEOチャートと同様に同順位的扱いになってしまいます。VIDEOチャートと上下が入れ替わっているのは、倉木の “Stand Up” のユニークな曲構成に脱帽したからです。アルバム的につまらなければ、この曲がSONGチャートで1位だったかもしれません。一方の宇多田は、このアルバムでJ-R&Bの旗頭的ポジションをMISIAや小柳ゆきに譲って、より広範な音楽性を展開して見せることに成功したと思います。その延長上に “UNPLUGGED” でのU2のカバーがあるのではないでしょうか?

平井堅は、個々の楽曲のクオリティはもちろん、アルバムとしてのトータル感も前作以上なのですが、ほんのチョットだけ地味だったため、こんなに低いランキングになってしまいました。山崎まさよしも同様で、従来とはチョット趣を変えたことに僅かながら違和感を覚えたために、ここまで低順位な結果になりました。仮にスガシカオがああいう企画モノでなかったら、このあたりのランクになっていたことでしょう(笑)。

R.E.M.は、実はこれが初めて買ったアルバムです。以前はレンタルで済ませていたからです。カレッジ・チャートの申し子も随分丸くなったものです。従来からのファンには少なからず嫌われたことでしょうが、逆に私は気に入りました。変な例えかもしれませんが、贅肉を落したムーディー・ブルースという印象を受けました。

そして、KenaFです。ご存知の方もいらっしゃいますが、当館のお得意様puffpuffさんがメンバーのフュージョン・グループです。JaMueというインディ・レーベルから年末にセカンドも発売されましたが、やはりこのファースト・アルバムのインパクトは音楽以外の要素も含めて強烈でした。

絶滅の危機に瀕している動物たちをテーマにした楽曲は、パット・メセニー・グループを彷彿とさせるサウンドに彩られています。濡れると滲んでしまうCDラベルやホット・カーペットの上に置いていたら反ってしまったインデックス・シートなど、真面目な意味で音楽性を反映していると感じました。

(2004年補足=当時GAIAX内にあったpuffpuffさんのサイトは、ある日突然閉鎖されてしまったので、KenaF関係の情報は所属レーベルのサイトをご覧下さい。⇒JaMue Music Planning)

後半は、「営業日誌」に取り上げなかったものの方が断然多いので、主だったものだけコメントします。・・・・と前置きしておいて、続く(苦笑)竹内まりやは、アルバムの分類に際して、スガシカオとの兼ね合いで、どっちのチャートの対象にすべきか、大いに迷った作品です。夫君のときは何の疑問も抱かずに「オリジナル・アルバム」としたので、夫唱婦随の法則(?)に従いました。結果、新鮮味に欠けた内容ゆえ、思いっ切り低順位にしてしまいました。

Natalie Imbrugliaは、「カオル」(商品はお茶でしたっけ?)のCM曲「トーン」で日本でも注目されました。ようやく発売されたこのセカンド・アルバムは予想外にロック色が強く、デビュー作の延長上で期待していた人には受け入れられ難かったのではないでしょうか?決して悪くはない出来ですが、小粒な印象は拭えませんでした。

さらに続けて(笑)、D.A.I.とマイラバは似たようなコンセプトのグループなので、再び同順位的なランキングです。マイラバはちょっとブランクがあったことがマイナスに働いて、セールス的に余り振るわなかったようですが、久々にAkkoの声を前面に出した作品だったので割と気に入っています。でも、D.A.I.と聞き比べてしまうと、「そろそろベスト盤を出して解散したら」と思ってしまいました。年末に本当にベスト盤が出てビックリでした。

だんだんネガティブなコメントが多くなると思いますが、それはそういう点が改善されたらもっと上位にランクされたはずだという気持ちから発せられたものです。決して嫌いなわけではありませんので、誤解なきように!・・・・早速、不満続出ですが、『鰤』も『舞蹴る』も結構じっくり作り込んでいるのですが、他に私の感性にもっと強く訴えかけてくる作品が多かったせいで、こういう結果になりました。

Beta Bandは、ハチャメチャだった前作に比べると、曲ごとにベクトルがハッキリ見えてしまって平凡な印象。それでも、初めて聞いたら「何コレ?」なんでしょうね。Laura Nyroは、未発表だった晩年の録音なので、アルバムとしてのまとまりに欠けますが、捨て難い作品です(合掌)。Bonnie Pinkは意欲作のはずが、「やはり個性的なプロデューサーのサポートが必要だ」ということを証明してしまった感じがしました。m-floは、ヒップホップを基盤に多彩な音楽性を展開しているので、テーマパークに準えたコンセプトはユニークですが、聞く前から内容が想像できてしまったところが惜しい。

39位は、当館のお得意様kajinoさんのオススメ。韓国版MAXと言い切ってしまっても良いのかな?語弊があるかもしれませんが、「ダサ面白い」サウンドです。40位は、「ガラスの城」で好演していたニコラ・チャンのファースト・ミニ・アルバムです。フル・アルバムが作れるほど実力がないというよりは、音楽活動は女優業の妨げにならない程度にやっていくつもりなんでしょうか?

・・・・というわけで、7回にわたって私的2001年年間チャートを発表いたしましたが、如何でしたでしょうか?お付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。本年も「音楽旅館SunHero」をよろしくお願い致します。<(_ _)>