さて、もう1枚の台湾盤は、米希亞「無限精選」です。 えっ!それって誰?それって何?と思われる方も多いことでしょう。・・・・・・・・実はMISIA “GREATEST HITS”なんですよ。 MISIA 米希亞なんですね。「ベイキア」と書いて、台湾語では「ミーシャ」と読むようです。面白いですね。>^_^<

こちらは日本盤より2曲少ない11曲入りでした。密かにシークレット・トラックを期待したのですが甘かった。 今のところ最大のヒットである代表曲の“Everything”で、アッサリ終ってしまいました。 聞き様によっては、この方がスッキリしていて悪くない気もします(負け惜しみか?笑)。

アッサリとかスッキリとかいう印象を抱いた原因の一つには、一緒に買ったCDの影響もあると思います。 コレを聞いた後でもう一度アレを聞くと、どうも音質がイマイチな感じがするのです。 CDエキストラ部分に収録された圧縮ファイルの方を聞かされているのだということを実感した瞬間でした。

もちろん、これはPCで再生した場合の話です。我が家のポータブルCDプレーヤーやCDラジカセでは遜色の無い音質で楽しめました。 そういう機器でも再生できないものがあることが次々に確認されてきていているので、我が家の機器が2台とも一応再生できたのはラッキーなのかもしれません。

結局、またCCCDの話を蒸し返すことになりますが、不完全なコピー・ガード機能しか持たず、再生機器の寿命を縮めるような負荷を掛ける規格を採用し始めたレコード会社には、ますます腹が立ちます。 Windowsのみに対応した専用プレーヤー・ソフトで、CDエキストラ部分の圧縮された音楽ファイルをPCで再生できるようにしたのも、他のOSを使っているPCユーザーを無視したというだけで、既に公正さを欠いた対応です。 その上、多数派であるWindowsユーザーに対しても、「どうせPCではイイ音で聞けるわけないから圧縮ファイルで十分でしょ!」と勝手に決め付けられているようで、非常に不愉快です。

だからといって、私はCDのPCダビングを手放しで奨励しているわけではありません。 というか、PCに取り込んだ後の取り扱いには、賛同できない場合もあります。不正な複製音源をPCに取り込むことなど、以ての外です。

だから、お気に入りのアーティストの新譜は正規のCDを買っているし、試聴して気に入った場合も同様です。 リマスター盤には泣かされますが、それでも買うのは、アーティストに利益を還元して、いい音楽を作り続けて欲しいからです。

もちろん、昔ならカセットテープ、最近はMDやCD-Rにダビングして、友人にあげることもあります。 その場合でも、CD丸ごとコピーではなく、相手の好みを考慮して、何曲かピックアップしたダイジェスト版とかオムニバス版とかいった感じのものです。 つまり「気に入ったらCDを買ってみてよ」という気持ちを込めています。

友人からもらうMDやCD-Rも、大抵は同様の趣旨のものです。言ってみれば、『試聴盤』のようなもの・・・・だと思います。 フル・バージョンで収められているという点で、タダであっても他人に提供してしまうのは法律上問題があるのは十分認識しています。 だから、ダイジェストで物足りなさを感じたら(=そのアーティストの音楽が気に入ったら)、正規のCDを買います。

正規のCDには当然『中古盤』も含まれます。私はたまにしか買いませんが、これは音楽のリサイクルという点で、良いシステムだと思います。 既に誰かがアーティスト側へ対価を払っている正規品だからです。 CD-Rに焼いたものとか、WinMXのようなファイル交換ソフトで入手した楽曲は、所詮複製品です。 その点で『中古盤』とは根本的に違います。

そもそもは消費者の音楽著作物に対する意識に起因する問題です。 万引きしたり、CD-Rに焼いてもらったり、不正コピー音源をインターネットで入手したり・・・・消費者がこういう行為に誘惑されやすいのは、消費者からすればCDの価格が高すぎるということに他なりません。 安価な輸入盤と競合する洋楽CDは価格設定を低くしているように、CCCDという不完全なコピー・ガードが施されたものを販売するなら、予め迷惑料を差し引いた売価設定をして欲しかったと思います。

すっかり台湾盤の話から逸れてしまいました。話を戻しましょう。(^^ゞ

台湾盤は、「日本販売禁止」とは言え日本のメーカーの現地法人が発売したものであれば、アーティストに利益還元される正規品です。 日本のメーカーにとっては大迷惑なことでしょうが、アーティストにはそれほど深刻な影響を及ぼすとは思えません。 こういう考え方に基づいて買ってしまいましたが、虫のイイ解釈でしょうか?(-_-メ)