Christine McVie 20年振りのソロ作昨年のFleetwood Macのアルバムにはゲスト参加だったChristine McVieが、20年振りでソロ・アルバムを発表した。まもなくオリジナル・メンバーでニュー・アルバムを出すDuran Duran とイイ勝負だ。彼女の場合、1970年に初ソロ・アルバムを出しているので、これは3枚目になる。8年周期のリリースがウリだったボストンも、ある意味比較にならないスパンだ。

モチロン、ご存知のように、20年間音信不通だったわけではない。その大半はFleetwood Macのメンバーとして、グループの浮き沈みを経験しながら、音楽活動をしてきた。後からマックに参加したLindsey Buckingham 、Stevie Nicksがマックを離れてもマックに留まっていた。一時グループを離れたが、MTVの番組をきっかけに「噂」のメンツで復活したとき、当たり前だが彼女もそこに居た。なのに、昨年のマックのアルバムには、限りなく不参加に近い参加だった。リリース後のツアーに彼女の姿は無く、マック脱退は決定的だった。

ところが、昨年末辺りからソロ・アルバムの制作に入ったという「噂」が聞かれるようになった。ツアーには年でも、レコーディングはまだまだイケルということか?素直に嬉しかった。そして、9月にようやくリリースされたアルバムには、昨年のマックのアルバムに欠けていたものがあった。地味だが溌剌としたサウンドに満ちていた。多少なりとも商業的な成功を要求されていた20年前のアルバムよりもノビノビとやっている印象だ。

さて、彼女のオフィシャル・サイトをあちこち覗いていたら、今作の若さの秘訣が分った。CDを手にしたときから気になっていたDan Perfectだ。演奏面のみならず、ソングライティングからプロデュースまで、アルバム制作全般に関わっているからだ。彼女の旧姓がPerfectであること知っていれば、誰でもピンと来るだろう。甥っ子だそうだ。叔母と一緒にファンから寄せられる全ての質問を厳選して、オフィシャル・サイトのQ&Aコーナーで回答してくれるそうだ。

ついでに知った事実がある。このアルバム、イギリスでは6月21日にリリースされていた。イギリスでの発売元はSanctuary Records。今春Todd Rundgren のニュー・アルバムを英米で発売している。どうしてアメリカでは2ヵ月半も遅れてKoch Recordsからのリリースとなったのだろうか?

真相はともかく、この2つのレコード会社、70~80年代からの洋楽ファンなら注目しておいて損は無いと思う。前者は、“Final Countdown”のヒットが懐かしい、スウェーデンのバンドEuropeの復活作をリリースしたばかりだ。後者は、Hip-HopからAdult Contemporaryまで幅広く扱っていて、私が2002年のナンバー・ワンに選出したCarole King の“Love Makes The World”のディストリビュートも行なっている。貴方が昔好きだったアーティストが、突然どっちかからニュー・アルバムをリリースするかもしれませんよ。

余談だが、SanctuaryからリリースされたTodd Rundgren とChristine McVieのアルバムに、偶然にも“Liar”というタイトルの(同名異)曲が収録されている。私的には凄く嬉しいシンクロニシティだ。